これは、2012.12.23~12.31の記録です。
旅の目的
古代ローマ帝国(キリスト教国)、イスラム教の支配、そして、キリスト教国に至るスペイン。
キリスト教会として建設されたメスキータ(アラビア語でモスク)はモスクとなった後、
レコンキスタ(再征服)後、再びキリスト教会となり、その歴史を象徴しています。
アルカサルはイスラムが基礎を築き、キリスト勢力がこの地を奪還した後、お城となりました。
旅のルート
訪問都市はマドリード、コルドバ、セビリアそしてトレドです。
フランクフルト経由のマドリッドでスペイン入国します。
マドリッド
成田出発、フランクフルト経由でマドリッドに向かいます。
フランクフルト空港に着陸し、上の荷物入れを開け、身支度を開始しました。
しばらくすると、前の中年の日本人男性の“いてて”の声が聞こえた。
あろうことか、自分が開けた扉と中年男性が既に開けた扉の間に、中年男性の指が挟まりました。
直ぐに扉を閉めて、謝りました。
大丈夫ですか尋ねても、少し顔をしかめて、無言でした。
マドリッドへのフライトは海外らしい。
上の荷物入れにはCAが詰めるだけ詰めます。
日本国内であれば、荷物の持ち主に断ってから行いますが、そんなことはしません。
荷物を移動した場合、その持ち主に場所を告げるのみです。
しかし、降りるときの搭乗者は、その荷物を取ってくれと知らぬ人に頼みます。
その後、礼を言います。
午後10時前にマドリッド空港に着きました。
市内に行く方法は、鉄道、地下鉄とバスがあります。
鉄道にしようと思い、切符売り場に行きました。30分後の出発でした。
ではと、地下鉄に変更しました。
地下鉄のスタッフに、ホテルに近い地下鉄駅を聞くと、
それはサンベルナード駅と言います。
途中、乗り換えがあります。
初めてのマドリッドの地下鉄、不安が少しありました。
ロシアの地下鉄より楽だったのは、文字がアルファベットに近く、
発音を聞いた後は読むことができます。
切符は6ユーロ。30分程度の所要時間でした。
地下鉄の座席は普通の広さですが、
通路は狭く、対面の人と普通の会話ができそうです。
乗換駅までを二十歳前半の男性に聞くと、英語でしっかりと教えてくれました。
乗換駅で方向を間違うと大変なので、中年女性二人がいたので聞きました。
英語は話せませんでしたが、地下鉄地図を見せると、親切に教えてくれました。
電車の中は落書きもなく、酔っぱらいもいなく、治安の心配を解消してくれました。
サンベルナード駅に着きました。
出口が1つしないので、迷うことはありませんでした。
改札出口に駅員らしい女性がいたので、ホテルの場所を聞きました。
見ると拳銃を持っていた。
婦人警官でしょう。
出口階段を一緒に上がって、道順を教えてくれました。
階段出口に旅行者らしい若い女性が大きな荷物を持って立っていました。
困っているのかと目が合うと、にっこり笑顔を返した。
夜の11時過ぎ、治安の不安はないようです。
写真は翌朝の地下鉄駅です。
ホテルは直ぐにわかりました。
思ったよりもかなり小さなホテルです。
一人しかいないフロントは昔のコスチューム姿、聞くと、クリスマスだからとのこと。
名前を言うと待っていたかのようでした。
移動(マドリッド~ゴルドバ)
今日はゴルドバへ、
スペイン国鉄フェンフェ新幹線AVEで移動です。
地下鉄でマドリッド中央駅であるアトーチャ駅に行きました。
スペイン経済は悪いはずですが、構内はきれいでした。
切符はインターネットで購入し、その際のpdfが切符です。
スペイン鉄道renfeはインターネットで切符を販売しています。
魅力はその価格です。数10%引きです。
今回、renfeのHPから切符の購入を試みましたが、できませんでした。
最後のクレジット認証ができませんでした。
3種のクレジットカードで試みましたが。
欧州鉄道切符を買うサイトはいくつかあり、このサイトで切符を購入しました。
その際、renfeのpdfを受領しました。
このサイトrenfeとつながっているはずですが、
こちらではrenfe直接アクセスで使用できなかったカードで決済できたのです。
手数料は1500円/回です。
結果的に何回かに分けて購入したのですが、これでも価値は十分ありました。
乗ったAVEの切符は格安“クラブ”、日本のグリーンでした。
車両は新幹線より小さめでしたが、ゆったりの一列3席でした。
しばらくするとシャンペンサービスです。
車窓に田園風景が広がります。特にオレンジ畑は広大でした。
大きな山もなく、ところどころに農家らしき白い家があり、
まさにスペイン アンダルシアの田園風景です。
ゴルドバ
コルドバ駅に着きました。
天気も良く、12月末なのに、とても暖かでした。
駅構内の観光案内に行き、ホテルの確認をしました。
観光案内所の男性がどこから来たのかと聞くので、
日本と答えると日本語で有難うございましたを返してきました。
ホテルは駅から徒歩約10分でした。
途中のマリオットホテルで、ホテルの場所を再確認しました。
ホテルは予想をはるか超えた、超ナイスホテルでした。
マドリッドのホテル料金とあまり変わりませんが。
ジュニアスイーツと言うことでしたが、
部屋がリビング、寝室、バスとシャワーが別で、
バスはジャグジー、シャワーはシャワー口が多数あり、
それぞれの体の部分に向いています。
写真は夜のライトアップされたホテルです。
今日はクリスマスイブでした。
デパートの前には飾り付けがありました。
夜になると、通りにネオンはあるものの人通りは少なく、
クリスマスは家庭で楽しんでいるようです。
オープンレストランも客数は少ないです。
レストランで夕食をしようと思いましたが、ほとんど閉店していました。
やっと見つけたレストランで夕食をとりました。
お客さんはほとんどいませんでした。
料金を支払うと、クリスマスプレゼントと言って、クッキーを頂きました。
旧市街
古代ローマからの歴史を持つコルドバは
イスラムの時代の10世紀には世界最大の都市だったらしい。
道の狭さが歴史を感じさせます。
ほとんどの扉は閉まっていましたが、
置いている扉の入り口はイスラムスタイルでした。
ユダヤ教のお祈りの場所、シンナゴーグがありましたが、閉館していました。
ユダヤ人はイベリア半島に、勢力を伸ばすイスラムと同時期に移動しました。
この時代、ユダヤ教徒はイスラム世界で生活していました。
旧市街の中では、大きな建物のキリスト教会がありました。
お土産屋さんがありました。
旧市街形式で通りは狭いのですが、中は庭園もあり広々としています。
ここは工房で工芸品を作っていました。
絵タイルも作っていましたが、とても質の高いものでした。
ここの2階にはいくつかの部屋があり、部屋ごとが異なる仕事場になっています。
欲しかった絵皿の部屋に店員はいませんでした。
となりの部屋の女性に尋ねると、相手の言語はスペイン語であり、
当方全く理解できませんでしたが、話はわかります。
素朴な絵皿を買いました。
昼食です。
ラテン系ユダヤ人に由来するセファルディ料理(ユダヤ料理)のお店です。
スペインを支配していた当時のイスラム勢力の拠点がコルドバです。
素のころ、ユダヤ人はイスラム勢力と同居していました。
メスキータとローマ橋
メスキータは、スペイン語でモスクです。
キリスト教会として建設され、イスラムの支配下ではモスクとなり、
再びのキリスト教の支配で、再びキリスト教会になり、現在に至ります。
メスキータの裏手の川に、古代ローマ時代に建設されたローマ橋が架かっています。
ローマ橋の橋脚は流線形で大量の水にも耐えることができます。
ペストからコルドバを救った守護神です。
アルカサル(宮殿)
メスキータの近くにアルカサルがあります。
古代ローマ時代に要塞が建設され、イスラム、キリストと
時の権力者の住居として変遷しました。
緑の多い庭園です。
樹の剪定に特徴があります。
【スペインの旅】セビリア編~②~へつづく。
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