アンジャル、バールベック、ワイナリー:
今日の目的地は、レバノン訪問の第1目的地である、バールベック遺跡です。
バールベック遺跡は、シリアのパルミラ遺跡、ヨルダンのペトラ遺跡と並ぶ、中東3大遺跡の1つであり、シリア国境近くに位置します。
ここは、最初、地元フェニキア人の聖地でしたが、その後、ローマ帝国により、キリスト教神殿として構築され、現在の遺跡に至っています。
一度は諦めたバールベックツアー、期待、ワクワクです。
ツアー旅行社がホテルに迎えに来ました。迎えに来た人は、ツアー参加者をツアーバスが出発する旅行会社前に運ぶのが役割です。ツアー料金を払い、バスに乗り込みます。
バスは10人程度乗りの小型車です。ツアー参加者は、30代女性2名、30代フランス人男性と私の4名でした。ガイドは昨日と同じ女性ガイドでした。
ツアー女性の一人は、ヨーロッパ在住のインド人です。バス乗車後、本でアラビア語の勉強をしています。語学学校に通っていて、宿題が多く、大変らしいです。
もう一人の女性は金髪コロンビア人? 二人の女性は旅で知り合ったようです。
アンジャル遺跡:
アンジャルは8世紀に建設されたイスラム王朝の要塞都市です。約40年後、交代した王朝により破壊されたとのことです。
現在はアルメニア人の居住地域となっています。
ベカー高原は豊かです。キャベツが豊作です。
バスを降りて、最初に目についたのが、トルコ(当時はオスマン帝国)によるアルメニア人の大虐殺の看板でした。
ガイドは遺跡の係員と親しく会話です。
まさに都市でした。敷地が広大です。
壁は、ブロックを厚めのセメントで固めます。地震対策と言われています。
このツアーでシリア国境に最接近したのはアンジャルでした。10Km、車で10分程度です。
バールベック:
バールベックに向かいます。
女性ツアー客が、ツアー客の中で一番価値のあるのは誰か、それは、フランス人男性に「あなた」だと、冗談交じりに言います。
ISが欧米人を捕獲し、金銭をせしめる候補だと。
途中、検問所が5~6か所あり、少し緊張雰囲気です。多くの検問所は運転手の合図だけで、通過できました。
その1つの検問所に差しかかったところで、検問所の写真を撮りました。その時、ガイドが
「ノーフォト」
言いました。済みませんと謝りました。
ある検問所で、自動小銃を持っている軍人に停止を命じられました。ガイドがパスポートを出せと言うので、参加者全員、パスポートをガイドに渡しました。
結局、ガイドが何やら説明して、パスポートを提示することなく、通過することができました。
いくつかのシリア人難民のテントがありました。
バールベックに入りました。内戦のあるシリア国境に近い町、人通りも少なく、緊張感があります。
近くにあるイスラム寺院は閉じていました。ガイドは閉じている理由が分からないとのことでした。
お芋を売っていましたが、不思議なお芋の配置です。
遺跡の近くに、謎の巨大石がありました。
古代ローマの紀元前からあったと言う、2000tの切り石です。
当時、重さ2000tの石をどのように運搬したのか、謎です。
バールベック遺跡の前にはお土産屋さんがありました。
イスラム教シーア派の武装組織ヒズボラの旗を印刷した、Tシャツを売っていました。
遺跡は、古代ローマ前、フェニキア人の神を祭っていました。
その後、古代ローマが支配すると、フニキア人の神を古代ローマの神として祭ったと言うことです。
遺跡は3つの神殿からなります。
石柱の高さは20mです。
ギリシャのパルテノン神殿の石柱の高さは10mですから、この神殿の巨大さが分かります。
ランチ:
次の目的地はワイナリーです。その途中でランチです。大皿をシェアしました。
ワイナリー;クサラ:
レバノンでは、紀元前7000年からワインが作られたそうです。古代ローマ前のフェニキア人はレバノンワインを輸出していました。
レバノンは荒涼とした中東にあると思いがちですが、標高1000mを超えるベカー高原はブドウの栽培に最適です。
旧約聖書にもレバノンのワインが登場するとのことです。
イスラム教のオスマントルコの支配下時代、ワインの製造は途絶えましたが、その後、フランス統治下になって、ワインの製造が再開されました。
2Kmのワイン貯蔵トンネルがあります。
試飲もできます。勿論、無料です。少しのワインをグラスに注いでくれます。飲み残しは、捨てます。優雅な気分になります。
自然の地下倉庫があり、ここでワインを熟成しています。ワインを2本買いました。
夜のベイルート:
今日は、レバノン最後の夜です。
そこで、ベイルートのホテルの近くの目抜き通りを、パチリ、パチリしました。
高級ファッション、カラオケ。
そして、街中で、時折見かける、ネクタイ、高級スーツのジェントルマン。
女性ファッションのマネキンなどイスラム社会を感じません。
Wi-Fiカフェがありました。
ここでは、コーヒーを注文すると、そのレシートにパスワードが印刷されています。
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