ツアー(ジェイダ、ハリッサ、ビブロス):
今日は、インターネットで事前予約した1日ツアーです。
この地元ツアー会社は、曜日によって異なるツアーを設定しています。
今日のその1つは、鍾乳洞(ジェイタ)、古代遺跡(ビブロス)と記念建造物(ハリッサ)です。
ホテルに迎がきました。その車に乗って、ツアー会社まで行きました。
規模は大きくありませんが、立派なツアー会社です。建物も新しいです。
数台の車が止まっていましたが、それぞれのツアーです。ここで、料金を現金で支払います。米国ドルでもOKです。
ツアー会社の会計は、中年男性でした。片手に100枚以上の紙幣を握りしめて、お金を受け取ります。お釣りは、握りしめた紙幣から出します。
このツアー参加者は、中年夫婦、アラサーのブラジル人女性、30歳前後のチュニジア人男性と私の5人でした。
このチュニジア人、昨年、私がチュニジアを旅行し、チュニジアの名物ティーを飲んだと言うと、携帯の写真を見せて、これだろうと言います。話のネタに自国の名物の写真を携帯に保存しているようです。
ガイドは35歳前後のちょっと太った女性でした。
車は山に向かって、走り出します。レバノンの面積は岐阜県くらいです。地中海に面し、平地は少なく、2つの山脈に挟まれた高原地帯があります。高原地帯は緑が多く、野菜もたくさん作られています。地ワインもあります。
ジェイダ:
ジェイダと言う、この鍾乳洞の規模は大きく、その空間は3~4階程度ありました。
とても幻想的でした。世界的にも有名らしいのですが、残念ながら、写真撮影禁止でした。
この鍾乳洞内は歩いて回りました。その隣にも鍾乳洞がありました。ここには地中池がありました。
それ程、大きくありませんでしたが、水が濁っていて、底からライトアップされています。
この水面をボートで行きます。
濁りの中に大きな粒子があり、ライトに照らされて、真珠色を呈しています。
とても美しいです。なぜ、写真撮影禁止なのか。この良さが、広がれば観光客も多くなると思います。
途中で、高校生の団体に出会いました。ニュースで見る、アラブ人の子供は石投げばかりしていますが、普通の高校生ですね。
ハリッサ:
鍾乳洞を後にして、次は、ロープウェーを使って、ハリッサと言う、マリア像に行きました。
1907年、宗主国フランスから送られた、高さ7mのマリア像は標高650mの山の頂上にあります。
ロープウェーに乗ります。
ロープウェーからはレバノンが一望できます。
古代ローマに先立ち、地中海の覇権を握ったフェニキア人はここから出航しました。
ビブロス:
この日、最後の目的地はビブロス遺跡です。
ここの見学の前に、昼食です。昼食時に、ガイドにバールベック遺跡ツアー中止の理由を聞きました。彼女は携帯で事務所に確認してくれました。
理由は定員割れでした。
参加人数は3人以上であれば、ツアーを開催するとのことでした。
そうか、事件が起こった訳ではないのかぁ。
次の日にもバールベック遺跡ツアーが設定されていましたので、彼女にツアー参加を頼みました。
OKです。レバノン訪問最大の目的がかないそうです。
昼食はビブロスの海に面したレストランでした。
紀元前15世紀から繁栄した港町、ビブロスは、エジプト文明とメソポタミア文明の中間に位置し、
背後あるレバノン山脈のレバノン杉は、船舶、建築に好適な材料であり、当時の有力商品でした。
波穏やかな地中海は、当時の技術の船であっても、長距離の航行を可能にしました。
お土産屋さん通りです。
通りを歩いていると、ごみ集めの人が車を引いていました。ごみを出す人は、ごみを袋に入れ、その車に入れます。ごみを通りに出すのではなく、収集車が来た時に家からごみを持ち出します。
この方法は町の外観を損ないません。
レバノンを拠点としたフェニキア人が使うフェニキア文字はアルファベットの起源です。
フェニキア文字はアルファベットのみならず、ラテン、ギリシャ、そしてアラビア文字の起源でもあります。東南アジアを含む、非漢字の文字の起源です。
交易で活躍していたフェニキア人は文字が必要だったと思います。
遺跡はあまり整備されていません。
フェニキア人の住居跡です。
井戸跡です。
十字軍を迎え撃つ要塞の時代もありました。
夕食(ピザ):
ツアー終了後、ホテルに戻りました。夕食はピザでした。レストランに客は少なかったです。
注文したピザは、とても大きく食べきれませんでした。味は期待通りではありませんでした。
半分食べ、料金を払おうとすると、店員が少し待てと言いました。残りをお持ち帰りです。
箱を持ってきて、残りを箱に入れてくれました。
レストランを出て、10m程歩くと、女子を中心とした、小学4~6年生くらいの、5,6人から声を掛けられました。
身なりは普通であり、ホームレスではないと思いました。
ここは、人通りも多く、明るい、町の大通りです。
言っていることは分かりませんでしたが、持っているピザをくれと言っているようでした。
お腹いっぱいだし、ピザの入っている箱を差し出しました。喜んで受け取りました。
プレゼントをもらった子供のようでした。
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