【北アフリカ・ヨーロッパの旅】チュニジア・イタリア編~②~

アフリカ

チュニス市内散策

夏のチュニジアは日暮れが遅いです。

ホテルに戻りましたが、
旧市街が近いので少し散策しようと思いました。

片手に市内地図を持ち、出かけました。中年男性が声を掛けてきました。旧市街に行くのか。この男性近くのホテルに泊まっているとのこと。観光客同士、お互いに楽しみましょう。これだけの挨拶でした。

服装もありますが、市内地図を持っていることで、自分は観光客に間違いないと見られたようです。

その直後、また男性に声を掛けられました。

私をホテルで見かけた(ホテルの名前を挙げて)。

えっ。

ホテルで働いているが、今日から休暇である。ホテルのどこで働いているのかなぁ。 

旧市街に行くのか。いいところだ。市内地図に載っている写真と同じ風景を見ることのできる場所がある。行く方向が同じなのか、で、ずんずん話してくる(ところがこれが新たな物語。このような人は英語が話せる)。 親戚が日本に行こうとしている。今日がセールの最終日の店がある。旧市内を案内すると言う。市場はここで、イスラム学校はこことかガイドのようです。

そのうちに歩きが早くなります。道も途中まで覚えていたが、もう覚えられません(これは怪しい。帰るか)。
その時、店に入りました。階段を上り、店の屋上に着きました。

ここはビューポイントと言います。ここから見る景色は確かに地図に載っている写真と同じです。

その後、店に案内されました。これが目的か。

初めは絨毯を見せられましたが、これは最初から興味なしと、きっぱりと言う。

階下に降りて、お皿の類。店の人はよさそうな人。気に入った絵皿があったので買いました(後で値段を他の店と比較しましたが、これは通常価格でした)。

更にいろいろ勧められたが断りました。

店を出ると、次の店に行くという。親戚の店と言う。香水屋さんでした。

チュニジアは香水で少し有名らしい。

その昔のオスマン帝国はここに香水屋を数軒立てたらしい。

最近はチュニジアの沿岸で栽培している花がフランス香水になっているらしい。この店員はご老人でした。

興味ないと言いましたが、この香水をつけると蚊がいなくなると言っていました。それって、香水?? とにかく、何も買わずに店を出ました。

この男、あきらめたのか、旧市街の出口まで送ると言いました。旧市街の出口に着くと、案内したので金をくれと行ってきました。40TD(2400円)。タクシーと同じ40TD。相場? 

何も頼んでいないと声を荒げて言いました。お前が勝手に案内した。

それにしても、40TDは法外と思いました。相手には交渉手段はなく、こちらに決定権があります。結局10TD(600円)払いました(お前の価値はこれだ)。

ホテルに戻る途中で、別の男性が声を掛けてきました。

「Tokyo」

さすがにこのときは辟易して、noと言って無視してしまいました。

夕食:

夕食です。このホテル、夕食はありませんでした。ちなみに、チュニジアは第二言語がフランス語です。スペルは同じですが、ホテルはオテルと発音します。Hを発音しません。

ホテルでレストランを聞くと、目の前のレストランがいいと紹介を受けました。

行ってみると、何かさびれていて、直ぐに入る気はしませんでした。

しかし、見渡してもレストランはこれくらい(後で分かったのですが、このレストランはそこそことのこと)。

客はほとんどいませんでした。魚を注文しようとしましたが、どんな魚か全くわかりません。

そこで、魚を見せてもらいました。氷の上にいくつかの種類の魚が置かれていました。

しかし、日本の魚屋さんのそれとは明らかに鮮度が異なっていました。えっ。これを料理するの。

でもおいしかったです。少し置いた魚は焼き魚にすると美味しい?

食事が終わり、ホテルに戻りました。

部屋で、経由地ドーハ空港で買ったワインを飲むことにしました。これが旅の1つの楽しみです。本当は地元のワインがよいのですが。

イスラム国家ではお酒の類を買うことができないと思い、経由空港で購入しました。

ワインの栓を抜くために、ホテルのフロントに行きました。

フロントは、コルク抜きはありませんと言いました。 えっ。

そのくらい置いとかなきゃ。

そして、フロントはさっき言ったレストランを紹介してくれました。

そこで、ワインを持って、再び、さっきのレストランに行きました。

レストランは、ワインのコルク抜きにすぐ応じてくれました。最初のウエイターは言葉が通じないと思ったのか、別のウエイターを呼んできました。このウエイターは栓を抜いた後、コルク栓を嗅いで、“日本のワイン;Japanese Wine?”と珍しそうに。日本人が持っているからと言って、日本製ではありません。

チップを1TD(60円)渡しました。とても喜んでいました。これで一気に友人になったような感じです。

恐らく、ワインの栓抜きのためにレストランに来る人はなく、その珍しい人からチップです。でも、このワイン美味しくありませんでした。免税店で買ったのに。

チュニス旧市街:

チュニスは、カイロ、カサブランカに次ぐ、北アフリカ第3の都市です。

 旧市街であるメディナは世界遺産になっています。現在の姿に大きく影響したのは、イスラム教国のオスマントルコです。

メディアの入り口がフランス門です。

 フランス門周辺は、フランスの影響か、ヨーロッパの雰囲気があります。

狭い通路に入ると、その両側に商店が並び、多くに人で賑わっています。

スイーツ屋さんもあります。

メディナの中心となるグランドモスクが見えて来ました。

 時計がありました。下の時計はイスラムの時計と思いますが、時間の単位が異なるようです。

中庭に入ることができます。

礼拝所がありました。

 礼拝所にはイスラム教徒しか入れないため、カメラをガイドに渡し、内部の写真を撮っていただきました。

 ガイドはネットで見つけた現地旅行会社に所属している、30歳ぐらいの男性です。日本語をアニメで学んだと言います。

寝ている人もいて、皆さんくつろいでいよるようです。

 モスクを後に散策です。

有名レストランです。扉の文様に雰囲気があります。

 休憩にお茶をします。

入り口は狭いのですが、中はゆったりとして、強い日差しを遮り、快適です。

チュニスの新市街:

 旧市街に隣接する、フランス統治の影響のある新市街があります。

 木のある中央分離帯のある大通りがあります。

歩道には、朝早くからオープンカフェが開店します。

大通りにはキリスト教会がありました。この日はお休みでした。

ちょっと路地に入ると、サボテンの実を売っていました。甘くて、桃までとはいきませんが水分が多いです。

これを買って食べたのですが、その後、驚きでした。 キャップに穴を開けたペットボトルに水が入っています。サボテンの実を食べた後、少しべとついた指をこの水で洗います。

なんとこれを売っているサボテンの実の上で行います。確かに汚いものは触っていないし、水は貴重ですし。

でも、前の人がこのようなことをした、サボテンの実を食べてしまったのです。

パン屋さんもあります。

新しいマーケットです。

パン(バケット)がおいしいです。フランスの植民地だったことが理由かもしれません。

もっと昔、フランス発の十字軍はチュニジア経由でエルサレムを目指しましたが、ここに滞留しました。そんな影響があるかもしれません。

デパートがありました。ここでワインを買いました。店員にワインを聞くと、鍵のかかったエリアに案内されました。店員が鍵を開け、中に入って選びました。私がレジに向かうと、店員は再び鍵をしました。

 デパートの近くには有刺鉄線がありました。アラブの春の発端となった、チュニジアの革命が尾を引いているようです。

チュニスの食事(ビールのつぎかた):

チュニジアはイスラム教国ですがワインとビールを製造しています。敬虔なイスラム教徒はアルコールを飲まないらしいのですが、多くの人は飲むとのことです。

大通りにあるビアホールは毎日満員でした。このビアホールはカラス張りで、外から丸見えです。酒を飲む姿を見られても構わないようです。

 その隣のレストランに行きました。ここで、食事とビールを注文し、店員がビールをグラスに泡なしで注いでくれました。 これがちょっとした儀式です。小瓶ビールの上部は色どりされたホイルでカバーされています。このカバーを丁寧に栓の部分だけはがします。

このはがしがビールを注ぐとき、邪魔にならないように手でしっかりと抑え込みます。

その後、栓を抜きます。そして、グラスを持ち、泡が立たないように注ぎます。

このグラスに、小瓶ビールが泡なしで丁度入りました。ちょっとした技に見えます。ビールの味は軽めですが、そこそこでした。

食材は豊富なようです。地中海に面しているので海鮮、野菜、果物、そして羊、牛など。

ガイドに教えてもらった、クシャと言う料理は大変おいしかった。羊の肩肉を焼き、トマトソースをかけたもの。シチュウのようなものですが、これをパンにつけて食べます。

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