概要:
新幹線で蘭州に向かいます。
ホテルの前でタクシーを待ちますがなかなか来ません。
やっと乗ったタクシーは渋滞にはまり、タクシーは別に客を乗せようとします。
バスと船で炳霊寺に行きます。
船の運転手がなかなか来ないので帰ろうとするお客さんを引き留める女性中国人観光客。
濁流の黄河の絶壁にある炳霊寺石窟に巨大な仏像。
巨大仏像周辺にも仏像があります。
その姿は敦煌・莫高窟の仏像と似ています。
蘭州へ:
新幹線で蘭州(炳霊寺石窟)に向かいます。
その日は雨でした。
時間に余裕を持って、ホテルをでたつもりでした。
やはり、タクシーはなかなかつかまりません。
タクシーに乗ることは出来ましたが渋滞です。
渋滞を抜けるとタクシーは新たな乗客を乗せました。
乗り合いタクシーです。
そして、新たな乗客は友達を乗せようとしています。
友達との待ち合わせ場所でタクシーは停車しました。
しかし、友達はいません。
新たな乗客は友達に携帯をかけます。
余裕がなくなり、運ちゃんに時計を指で差し、急ぐように伝えますがききません。
列車の切符は予約していますがこれを受け取るのに時間が掛かります。
これ以上待てないので、そこまでのタクシー料金を渡し、タクシーを降りました。
しかし、別のタクシーはなかなか来ません。
やっと、タクシーが来ました。
手を上げると、並列して走行していた車が停車し、タクシーは行き去りました。
止まった車の運ちゃんに駅名メモを見せると、は乗れと言うしぐさ。
良く分かりませんでしたが、乗りました。
列車駅に到着しました。
運ちゃんはチップを要求してきました。
タクシーだったらこのくらいと、75円を渡そうとすると、違うと言い、150円札を見せます。
150円を渡し、切符売り場に向かいます。
切符売り場窓口は4,5つあり、すべてに列ができていました。
私が3番目になった時、窓口に横入りする中国人がいました。
私はその中国人の肩を叩き、自分の時計を指さします。
私は急いでいることを伝えたかった。
すると、中国人は別の窓口に横入りを試みます。
窓口を見ていると、横入りを許す列があります。
急いでいる人は、優先できるような雰囲気です。
切符を買うのに10分以上もかかる人がいて、列車の切符購入はひと仕事です。
列車に乗り、1時間半で蘭州西駅に到着しました。

駅からタクシーでホテルに向かいます。
インターネットのホテル予約書以外に、中国語のホテルの名前、住所とグーグルマップを1枚紙に収まるように、出発前に作成しました。
これをタクシーに見せると、タクシーの運ちゃんもすぐに理解してくれます。
乗ったタクシーの料金メーターを見ると、150円からスタートしました。
天水では75円からのスタートだったのに。
以前、偽メーターのタクシーに乗った時のことを思い出しました。
今回は正規メーターでした。
中国では場所により、タクシー料金が異なるようです。
ホテルはこぎれいな中ホテルでした。
ここでもクレジットカードは使えませんでした。
宿泊料金は前払いです。
洛陽を思い出し、近くに中国銀行があるか聞きました。
30歳くらいの若いホテルマンに同行しもらい、中国銀行に行きました。
このホテルマンはとてもフレンドリーでした。
途中の食堂の紹介をしてくれました。
100円のとてもおいしい牛肉麺、高価な日本レストランがありがありました。
中国銀行のATMから現金引き出しは、1台目はNG,2台目で成功しました。
若いホテルマンから明日の炳霊寺(石窟)の行き方をスマホで教えて頂きました。
炳霊寺石窟へバスで:
炳霊寺石窟は蘭州からバスで2時間の、標高2000m、琵琶湖の1/5の広さの、黄河ダムの1つである劉家狭ダムの先にあります。
バスターミナルから、朝7時と7時40分発の2便があるとのこと。
ホテルからバスターミナルまでタクシーで行こう。
朝、6時過ぎホテルをでました。
雨です。
ホテルの前の道路は数分に1台のタクシーは通りますが、すべて「有客」の表示。
この道路は一方通行なので、少し歩き、交差点でタクシーを待つ。空タクシーが来ません。
ホテルに戻り、タクシーを呼べないか聞くと、そのようなタクシーは少ないと言います。
この時のフロントは頼りなさそうであり、再び道路に出ます。
今度はさっきの交差点と逆方向に歩きました。
やっとタクシーを拾うことができました。
バスターミナルに着いたのは7時10分前でした。
切符を買い、バスに乗り込むと、私が最初の乗客であった。
7時になってもバスは出発しません。
そのうち出発するだろう。

7時25分バスは出発しました。
事前に確認したバス出発時刻とは違いますが。
バスはバス停表示のないところで停車し、客を乗せます。
途中で満席となった。立ち席はありません。
百度地図(中国版googleマップ)が機能し始めました。
山中を1時間走ります。

炳霊寺前にバスで:
バスが止まりました。
運ちゃんはここだと指さします。
目的地のメモを見せると、ここだと言います。
そして、降車客を待っている人が数人いました。
その中にいたおばちゃんは、私を店に案内します。
その店は、ダム湖を炳霊寺近くまで行くボート屋さんでした。
小型ボートで4500円と言う。
高い。
隣にいた男性が車で3000円で行くと言う。
炳霊寺近くまで車で行けるらしい。
あたりを見回すとダム湖の近くに大きな建物がありました。
良く分からないがあの建物に行ってみよう。

その時、50歳過ぎの中国人女性が英語で話しかけてきました。
このご婦人も炳霊寺に行くとのこと。
炳霊寺行きの大きなボートがあるとのこと。
大きな建物はボートの切符売り場でした。
先ほどのボート屋さんは個人商店らしい。
ご婦人が切符売り場窓口に行きました。
まとまった人数が集まらないと、ボートが出ないとのこと。
他の観光客も数人いました。
ご婦人はみんなで行きましょうと声を掛けます。
もう少しの人数が必要のようです。
待ちます。
人が集まりました。
料金は2250円。
切符を買い、ボート近くに行きます。
でも、ボートに乗り込めません。
ボートの運ちゃんがいないようです。
15分経っても同じ状態です。
観光客の何人かが戻りだしました。
係員が止めます。
やっと、観光客が戻ってきました。
そして、ボートの運ちゃんも来ました。
黄河をモーターボートで行き炳霊寺入口へ:
モーターボートは出発します。
ダム湖面に多少の波があり、モーターボートは波に乗り、上下動のある走行で、着地時は岩面に降りたような衝撃です。
ダム近くでは黄河の色は茶色が消え、青い水となっています。
黄河の土粒子が沈殿するためと言います。
黄河の濁流は流速が速い。

そして、ここは黄土高原です。
それが雨などに侵食された堆積土は石峰となり、驚くべき光景となります。
中国ではこのような光景を「石林」と呼んでいます。
風景が黄土石林に変化し、黄河はあの茶色になります。
ほぼ同じ高さを頂点とする石林は鋭角にそびえます。
何百万年間の堆積の侵食後です。


船着き場に着きました。
この黄河に注ぎ込む支流に沿った岩壁に炳霊寺石窟があります。

炳霊寺入場:

ボートを降りて、しばらく行くと、門があり入場料を払います。


更に石窟へ徒歩で行きます。

岩肌が見えてきました。


最初に小石窟がありました。

目の小さい金網で保護された石窟も多く、ほとんどの階段も閉鎖されていまた。
小さい塑像もたくさんありました。



ここの発見が1952年と言うことで、荒らされることもなかったのでしょうか。
塑像ははっきりとした原型と当時を想像できる鮮やかな色彩がありました。
これらは、敦煌・莫高窟と比肩する物でした。




大石仏:
大きな石仏が見えて来ました。





当時、ダム湖はなく、人里離れた、険しく、簡単には行けないところに石窟はあります。
ここに建造することにより、お慈悲を受けようとしたように思えます。
対岸にも石窟があり、そこには涅槃像がありました。

危険な場所によく建設しました。

夕食:
今日の夕飯です。



次回は黄河石林、甘粛省博物館と白頭山公園です。
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