概要:
これは2017年8月の旅行記です。
アリジェリアのビザ取得は格段に厳しくなっていました。
2度目のアルジェリアの目的地はサハラ砂漠の山岳地帯の幻想的風景のホガール山地です。
4輪駆動車をチャーターし、途中、湧き水があり、人に警戒感のない野生動物がいました。
古代岩絵がありました。山岳地帯で、電気のない小屋で一泊しました。
山頂からの風景は予想以上に神秘的でした。
モロッコのイスラムの旧市街のある古都フェズで築300年の家に民泊しました。
床のタイルが美しい古代ローマ遺跡ヴォルビリス、
街全体がブルーの街シャウエン、カサブランカを巡りました。
ここでは、アルジェリアビザの取得の経緯を中心にご紹介いたします。
旅の目的:
昨年、アルジェリアの中世イスラムをそのままに残したオアシス都市、ガルダイアを訪れました。
その準備で、ネットのサハラ砂漠の山岳地帯の風景写真を見ました。
その風景をこの目で見たくなりました。
古代ローマの最西端の遺跡がモロッコにあります。
合わせて、モロッコの昔の首都である、フェズ、その近くの青の街、シャウエンに行くことにしました。
旅の準備(フライトと宿泊先の予約):
アルジェリアに入国するためにはビザが必要です。
ビザ申請のための書類は、航空券、ホテルの予約書、写真、日程です。
自ら大使館に行く、ビザ申請です。
2回目のビザ申請、受領であり、難しいことはないと思っていました。
航空券、ホテルはネットで予約しました。
宿泊はアルジェリアのサハラ砂漠山岳地帯に近い都市はタマンラセットです。
タマンラセットは、2013年1月、日揮の日本人10名の方を含む人たちがお亡くなりになったテロ事件のあったところから直線距離で700km弱、南へ600kmにあります。
航空券は海外便とアルジェリア国内便を別々にネットで予約しました。
日本の大手航空券サイトでは、アルジェリア国内便を扱っていません。
日本では、あまり名前の知られていないサイトから、アルジェリア国内便を予約しました。
アルジェリア現地車の手配:
アルジェリア山岳地帯はタマンラセットから車で行く距離にあります。
車をチャターする必要があります。
タマンラセットの最大のホテルのサイトを見ると、観光部門がありました。
ここにメイルをして、山岳地帯への運ちゃん付きの車を手配できるか、
1日あたりの料金をメイルで問合せしました。
1日100ユーロでOKとの返信でした。
その後、2日間の料金を聞きました。500ユーロでした。1日100ユーロと言ったのに。
そこで、最初のメイルと2番目のメイルの料金が合わないとメイルしました。
返事がきません。その後、数回メイルしましたが、返信はありませんでした。
このホテルをgoogle・mapで確認しました。
google・mapは便利です。このホテルの近くに、旅行社を発見しました。
しかも、メイルアドレスまで載っていました。
そこで、この旅行社にメイルしました。2日間、400ユーロでした。
ここに決めました。
ビザ申請:
申請書、日程を作成し、ビザ申請の準備が整いました。
第1回目のアルジェリア大使館行きです。
アルジェリア大使館の開館10分前に着きました。大使館入り口で待っていました。
大使館に勤務する人たちが大使館に入っていきます。
その一人が、ビザ申請の窓口は、大使館開館30分後に開くと教えてくれました。
仕方がなく、大使館前の外で待ちます。
窓口が開く、10分前にインターホンで中に入って待ちなさいと言われました。
7月、大使館の中は空調されていましたので、中で待つことは助かります。
ここから、1か月以上かかった、ビザの取得の初日が始まりました。
書類に不備がありました。
予約書はすべて英語でなければなりませんが、持参した書類はネットの予約書を印刷した、日本語でした。
ビザ申請は受理されませんでした。
ネットのホテル予約書は、英語のプリントボタンがあり、英語の予約書をプリントしました。
航空券は、ネットサイトにメイルして、英語版を入手しました。
モファ:
第2回目のアルジェリア大使館行きです。
また、申請は受理されませんでした。受付は50歳過ぎの小柄なアルジェリア女性人です。
昨年のビザ申請時、私のアルジェリアの訪問地は行くことができない。
ここに行かないと約束してくれれば、ビザを発行できると言われました。
今回は領事官が出てきました。
そして、「モファ」がないと言います。
あなたは、「モファ」を申請できない。「モファ」が何かわかりませんでした。
私は、昨年この書類でビザを申請し、受領したと言いました。
領事官はビザ申請の手続きが変更になった、と言います。
ネットにある、ビザ申請書類はすべて揃っている、と言いました。
領事官は、ネットの情報は古いと言います。
この時は、これで終了し、大使館を出ました。
再度、アルジェリア大使館のホームページを確認しましたが、「モファ」に関することは、何も載っていませんでした。
再度、アルジェリア大使館に行きました。
領事官が出てきました。領事官は日本語が話せません。英語で、一方的に「モファ」ないと言います。
前回のビザ申請時にはよく話した、受付の女性は領事館の前では無言です。
領事官が去った後、受付女性が説明を付け加えてくれました。
アルジェリアに入国する場合、昨年まで不要であった、アルジェリアからの招へい状(入国者を迎えると言う、言わば、保証するための現地からのレター)が必要と言います。
仕事だったら、アルジェリアの仕事先にお願いできるのにと、完全とは言えない日本語で説明します。
しかし、モファと招へい状とは異なります。
ここでは、これ以上の進展はないと思い、大使館を後にします。
閉塞感で一杯です。
これまで、旅行準備は旅行会社に頼らずに行ってきました。
しかし、今回は、個人の申請では、限界があると感じました。
そこで、マニアック旅行の大手旅行社に電話をしました。
電話はアルジェリアも担当する人に変わりました。
回答は、アルジェリアは止めたほうが良い。観光ビザが下りるか、分からない。
フランス語メイル:
予約した航空券は、格安のため解約(返金)できません。
山岳ツアーを依頼した現地旅行社にメイルします。
メイルはアルジェリアの第一外国語のフランス語です。
日本語をフランス語にgoogle翻訳して、メイルしました。
招へい状の件をメイルし、フランス語の返信があります。
Google翻訳でその内容を確認しますが、こちらの意図が完全に伝わっていません。
翻訳が悪いのか。
発信メイルの日本語文書を、Google翻訳で英語にしました。
難しい日本語ではありませんが、翻訳された英語を見ると、言いたいことと、ちょっと違います。
これでは、Googleフランス語翻訳はかなり怪しい。
そこで、まず、英語で文書を書きます。そして、これをGoogle翻訳で日本語にします。
自分が言いたいことの日本語文書になるような英語文書になったら、その英語をGoogle翻訳でフランス語にします。
自分勝手な翻訳術ですが、これをするようになってから、アルジェリアの旅行社からのフランス語メイルの翻訳が意を得たものになりました。
アルジェリア旅行社へのメイルで「Mofa;モファ」を入れた英語文書の翻訳で、Mofaが外務省(Department of Foreign Affairs)であることが分かりました。
私の持っている辞書にはMofaは載っていません。
アルジェリア大使館の話は、アルジェリア外務省の渡航者許可がないと、ビザは発行できない。
つまり、アルジェリア外務省からアルジェリア大使館に渡航者の許可連絡が入り、その後、ビザ発行となるようです。
そして、アルジェリア外務省への申請はアルジェリア現地からでしか、できないようです。
再度、アルジェリア大使館に行きます。
受付アルジェリア人女性は、私がMofaへの申請方法を教えるから、アルジェリアの知人から私に電話して欲しい、と言ってくれました。
アルジェリア大使館と私のやり取りは、逐次、アルジェリア旅行社にメイルしていました。
早速、アルジェリア大使館に電話して欲しいとメイルしました。
時差があり、大使館の開館時間と旅行社の営業時間が重なる時間は30分だけです。
旅行出発日が近づきます。
また、アルジェリア大使館に行きました。
インターホンで名前を告げます。これで、大使館はドアを開錠します。
ドアを開けると、領事館がいました。
領事官は、Mofaが来ていない、これが最後のコメントと、入口のノブに手をかけて、追い出されました。この間、数分です。
もう、ダメか
現地旅行社からのメイルで、パスポートのコピーが欲しと言われ、メイルにpdfで添付しました。
しかし、送付したpdfを開けないと返信メイルがありました。
そこで、パスポートの写真を添付し、メイルしました。
旅の出発日も迫っていてので、パスポートのコピーを現地旅行社に郵送しました。
この郵送はネットで追跡することができました。
しかし、この追跡も日本国内のみでした。日本を出てからは、追跡不能でした。
現地旅行社から、アルジェリア外務省に申請したとのメイルが入りました。
再び、大使館に行きました。
今回は少し粘らないと。
領事官はまだ、モファが来ていないと言います。
モファを申請してから、在日アルジェリア大使館に入るまで、時間はどのくらいかかるのか聞きました。
領事官は「分からない」と言います。
窓口アルジェリア人女性は、観光ビザを取るのは難しい。ビジネスは簡単だけど。
そして、モファが来たら、私に電話をすると言ってくれました。
この時、出発予定日から、2週間を切っていました。
ビザ取得:
アルジェリア大使館から、携帯に電話が入っていました。
職場に携帯を持ち込むことができないため、電話があった時、私の携帯はロッカーの中でした。
この電話が金曜日でしたので、翌週の月曜日にアルジェリア大使館に行きました。
大使館に行くと、窓口の女性が「よかったね」と言ってくれました。
Mofaが出ました。
申請料金は昨年の3600円から4800円に値上がりしていました。
私のことが記載されている、A4ノートの行の末尾にサインします。
このノートにはビザ申請者名などが記載されています。サインはビザ受領の確認です。
アルジェリア旅行社から証明書がメイルされてきました。
この間、アルジェリア大使館に計7回行き、旅行社へのメイル発信は30回以上でした。
旅から帰った後、世界的旅行サイトである、ロンリー・プラネットにアルジェリアの旅を簡単に投稿しました。
すると、質問が来ました。
アルジェリア観光のための、旅行社にビザを依頼しているが、時間が掛かっている。
アルジェリア観光ビザの取得は、世界的に苦労しているようです。
モロッコの宿泊は、トランジットを除き、民泊にしました。
旅程は下記の通りとなりました。
アルジェ→タマンラセット→アルジェ→カサブランカ→フェズ→カサブランカ。
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