ネパール・インド(8) お釈迦さま生誕の地と仏教遺跡;インド石窟遺跡エローラ、マクラバー

アジア

概要:

インド石窟遺跡エローラ、ミニタージマハールと呼ばれている霊廟ビービー・カー・マクラバーと熱気の半裸の信徒が詰めかけていたヒンズー教寺院を観光しました。
タタに勤める女性から食事の食べ方の指南を受けました。

エローラ行きのバスで:

前日、乗ることは出来なかったアジャンタ行きの定期観光バスと同じところからエローラ石窟遺跡行きの定期観光バスが出ています。
現地の移動方法がだんだん分かってきました。
前日はホテルに頼んだタクシーで、今日はオートリクシャでバスターミナルに行きました。
今日は青色のエローラ定期観光バスに乗ることができました。

大型バスなのに乗客は5人家族、30代女性2人組と私です。
バスが出発しました。
バスが出発してしばらくすると、30代女性が透明プラスチック容器に入ったイチゴを差し出してくれました。
有難いことですが、食べた後の心配が頭をよぎります。
いちごそのものより、これを洗った水が心配でした(インドの露店でイチゴを売っていましたが、何も包装していません。透明プラスチック容器は自前ではないかと、後で思いました)。
でも、2粒ほど頂きました。その後も何もありませんでした。
エローラ観光バスは、エローラ、ビービー・カー・マクラバー、ヒンズー寺院も回りました。

ビービー・カー・マクラバー:

最初の訪問は、ビービー・カー・マクラバーでした。
ここはミニタージとも呼ばれ、小さなタージマハールです。作りも似ていると思います。
当時の国王の妃の霊廟です。タージマハールと同時期に建設されたようです。
当時、この地方はイスラム教の王朝でした。
第二次大戦後、イスラム教徒はインドとは別の国であるパキスタンとして独立しました。
現在、ここはインドですがイスラム遺跡であるこの霊廟は十分保護されていました。

門の天井のイスラム文様は精緻でした。

門を通過すると、美しい霊廟が目の前に現れます。

メインの建物の中に制限なく入ることができます。

壁、天井は白一色のイスラム文様です。

これは棺でしょうか?

見学していると、中年男性が話しかけてきました。
大学教授で、学会出席の合間を見てここに観光に来たとのこと。
広島、徳島に行ったことがあると言います。職業を聞いてきました。
大学は数100km離れているが、来ないかと言われました。
前日のインド人といい、初対面でも招待するようです。

見学に来ていた中学生?の写真を撮っていると、結局全員と一緒に写真を撮ることになりました。

エローラへ移動:

乾燥した大地を走り、エローラに向かいます。

エローラ石窟遺跡に到着:

エローラはジャイナ教、仏教とヒンズー教の3つの宗教の石窟遺跡があります。
現在は全くの観光地となっています。

ここは仏教石窟です。

仏陀の前でお経をあげているお坊さんがいました。
何人かの観光客はお布施を置いていました。私も少しばかり。
仏陀の回りを1周しました。その時、お経をあげていたお坊さんが私に話しかけてきました。
戦争で多くの日本人がなくなった。私をその供養をしたい。
日本に行く費用はどれくらいかと尋ねてきました。

石窟の中は至る所に仏像が彫られています。そのほとんどは立像か、座像でも椅子に腰かけています。躍動感があります。

石窟の前で記念写真を撮っている、インド人と中国人がいました。
その前を通り過ごそうとしましたが、中国人に呼び止められました。
そして、全員で記念撮影です。中国人は福建省から来たと言っていました。

ヒンズー教寺院跡:

更に進むとそこはヒンズー教の地域でした。岩山をくり抜いた巨大な建物です。

ここは石窟ではありません。石をくり抜いたビルディングです。

すごい回廊です。観光客の大きさと比較してください。

回廊の壁は全面にレリーフです。

上半身裸の信徒が興奮しているヒンズー教寺院:

次の観光先はヒンズー寺院でした。
バスドライバーは、中に入ることは出来るが、撮影禁止、革製品持ち込み禁止と説明します。
同乗の女性2人と寺院に向かいました。
寺院の入り口で、シャツを上げ、革ベルトのないことを見せ、中に入ります。
寺院は小さいのですが、すごい熱気でした。
上半身裸の男性が小さな建屋の前に、前の人に接するような密度の高い列を作っています。
建屋の出口からから出てきた人々は全員、興奮しているようです。

ここは女人禁制とのこと。
私も上半身裸になれば小さな建屋に入ることができると言いますが、気迫に押され遠慮しました。

インド料理をシェアした昼食:

ツアーお決まりのお土産屋さんに寄り、その隣のレストランで昼食でした。
お土産屋さんはインドシルクの専門店でした。隣の建屋では絹生地を織っていました。
シルクの起源がインドであるとの説もあるようです。売っていたシルクは精緻でした。

同乗女性に誘われ、昼食は3人で取りました。女性の提案で3人のランチをシェアしました。


インド人女性から食事の仕方の指南がありました。
まず、手を洗います。手でちぎったナンで総菜をくるみ、食べます。

2人の女性はインド最大財閥タタのソフトウエア部門で働いているとのこと。
インドのソフトウエア産業はグローバル化していて、世界的に有名です。
TATA女性は、インドのパンジャプ地方の飲み物と言い、注文したヨーグルトを水で溶き、砂糖を入れた飲み物を作ってくれました。カルピスの元祖?ですね。

インドのカースト制は現在もあるようです。
輪廻転生をベースとするカースト制は、そのランクが受け継がれるようです。
TATA女性に、どのようにしてカースト制のランクを知るのか質問しました。
答えはミドルネームでした。カースト制度は州によってもかなり異なるとのこと。
カースト制に興味はありましたが、微妙なことなので、質問はこれだけにしました。

9時から17時の勤務で残業もある。
宗教関連の休日以外に全員が休日のクリスマスがあるらしい(キリスト教徒がいないインドで。宗主国イギリスの影響でしょうか)。
英語に堪能なTATA女性にVacation, Day offが通じなかったのはその概念がないのだろうか。

バスに戻ると、TATA女性に運ちゃんを加えて雑談です。
運ちゃんはもっと安いホテルを知っているから、今度来るときは私に電話してと、電話番号を教えてくれました。

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