中国からパキスタン 4700m峠越え(3)

アジア

概要:

カシュガルを出発し、国境の街タシュクルガンに到着しました。
タシュクルガンは周囲を山に囲まれたタジク人の街です。
翌日、4700mの峠を越え、パキスタンにスストに到着しました。

宿泊:

バス停の隣にホテルがあってので、そこに泊まることにしました。
ホテルはデポジットが必要でした。その受取書を受け取りました。
チェックアウト時に受取書を差し出すと、デポジットが返却されます。

ホテルの近くに、コスモスが咲いていました。8月末ですが、標高が高いこの地域では秋を感じます。
これまでの乾燥した、花のない、長い道のり後で、安らぎを与えてくれます。

タシュクルガンの街:

商店が何軒か並んでいる、これが村の繁華街と思います。閑散としています。

何かのモニュメントがある、広場があります。これが村の中心でしょう。山々がせまっています。

ここにはシルクロードらしい、道路標識がありました。

夕食:

さて、夕食です。
ホテルの近くでレストランを見つけました。席は屋内と屋外にあります。
屋外のぶどう棚のような棚の下の席にしました。お客さんはほとんどいません。

まず、お茶を持ってきました。いろんな茶葉が入っている、お茶でした。
そう言えば、お茶の味は昼食をしたレストランと同じ味でした。

タジク人の若い女性店員に聞き、タジク料理を注文しました。おいしい麺料理でした。

近くに民族衣装のお客さんがいました。

ホテルに戻りました。

明日は中国から国境を越えパキスタンに向かいます。今回旅行のメインイベントです。

就寝しました。
夜が更けて、寒く、目が覚めました。
8月末ですが、部屋の気温は15℃でした。高地は寒暖の差は激しい。  

部屋にエアコンはありません。窓も完全に締まりません。
持参した防寒着を着て、隣のベットの毛布も使い、2枚毛布で寝ました。
ここでは、部屋の中であっても防寒は、エアコンではなく、衣服でするのです。
風邪をひかなくてよかった。

タシュクルガンの朝:

朝の散歩です。
ホテルからちょっと歩いたところに、絶景がありました。日が昇り始め、山々が日を浴びていきます。

国境検問所:

ホテルに戻り、チェックアウトです。
チェックアウト時にフロントが何かを言います。
チェックイン時に受け取った、デポジット受け取り書のことです。
デポジットを受け取りました。

ホテルを出ると、昨日乗ったミニバスのドライバーがいました。
ドライバーもこのホテルに泊まったようです。
パキスタンに向かうことを言うと、出国手続き場所はタクシーですぐと言います。

その時、タクシーが通りかかりました。バスドライバーはタクシーを止めました。
こんな小さな村にタクシーはちょっと驚きです。国境の村だからでしょう。

タクシーで10分もかからずに、風景に合わないような立派な建物に着きました。
まだ、門は閉じています。時間とともに、人が集まってきます。

時間になり、開門です。建物から少し離れたところで、お金を払います。
建物の前には柵があり、ここで皆さん待ちます。

しばらくすると、役人らしき男性がパスポートを柵越しに集めます。引換券などはありません。

「パスポートはどのようにして、返却するのだろう」

ただ、待ちます。
しばらくして、建物の中に入ることができました。荷物検査後、無事にパスポートを受け取ります。

専用バスに乗車:

そして、建物の裏の広場で待ちます。ここからバスに乗ります。2人の日本人と出会いました。

バスは止まっていますが、まだ乗車できません。
この時、一人のパキスタン人が日本語で話しかけてきました。
なんと、自分が今住んでいる、横浜市鶴見区に数年住んでいたとのこと。
仕事が終わり、サッカーをして、みんなとの食事を楽しんだ。
今は、パキスタンと中国を往復し、仕事をしているらしい。

バスの座席指定はありません。最初の列では前のほうでしたが、別の列ができました。
そして、なんと、別の列が優先となりました。

出国付近での写真撮影は止めました。
インターネットの、あるブログはここで撮った写真を削除されたと言っていました。

バスの中は、横3列、上下2段の寝台です。
もっともよい席は、窓側の下です。しかし、窓側の上になりました。

狭いです。

寝るにも完全に足が延ばせないし、上半身を完全に起こせません。

専用バスで国境越え:

でも、道は舗装されていました。

カシュガルとタシュクルガン間の道路とは大違いです。
中国とパキスタンは友好国であり、この道路はその象徴の1つのようです。

標高はだんだん高くなります。この時のために購入した、高度計付き時計で高度確認をします。

バスの中は温室のように、太陽からの光で暑く、時々、窓を開けます。
バスの中は、暑さを伴い、苦痛に近いものでした。

山を流れる清流とは程遠い泥色の川の流れに沿い、枯れかかったような雑草のある、わずかばかりの平地がありました。
そこにパオがあり、羊を放牧して生活しているようです。
4000mを超える標高での生活。力強い、人間の生命力です。

標高4700m国境越え:

来ました、4700m。

これが4700mなのか。
周囲の頂上付近に雪を頂いた山々は岩肌を露出し、その間隙にある、急こう配の砂はたやすく流れます。
これでは草木でも生存はできません。
7000m、8000m級の山々の間隙にある峠はその高さを実感しませんでした。
ただ、高高度のせいか脳天が重たい。

国境では、一端バスを降りで、検問所を徒歩で通過し、再びバスに乗り込みます。

パキスタンに入ると、パキスタン人の「パキスタン、パキスタン」の掛け声です。

再びバスは止まります。
現地人以外が呼び出され、バスを降ります。ここは、パキスタンの国立公園です。
バスで通過するだけなのに、入園料を支払います。

パキスタン 国境の街 ススト:

パキスタン側の国境の町、スストに着きました。乗ってきたバスはここが終点でした。

ここからはバスか、乗り合いタクシーです。
パキスタンの入国手続きと両替から戻ったら、既にバスは出発してしまいました。
日本人2人と韓国人1人で乗り合いタクシーに乗車しました。 

川の流れが逆向きになります。峠を越えた証です。

途中、車のルーフでコツンと音がしました。
道路沿いの山の表面は岩肌に砂と小石があり、重力に従い、落下します。
その小さな石が落ちてきて、ルーフに当たったようです。
運転手はフロントガラスでなくて、よかったと言いました。

途中、近年できた湖がありました。
土砂崩れでせき止められた谷川が湖になりました。

乗り合いタクシーは乗客4人のそれぞれの宿泊場所(フンザ)まで案内してくれました。


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