中国からパキスタン 4700m峠越え(2)

アジア

概要:

カシュガルから国境の街、タシュクルガンに行きました。
計画していたバスではない乗り合いバンでカシュガルを出発しました。
遠くに雪をいただいた山々を背景に、草木のない灰色の山々に囲まれた、
紺碧のカラクリ湖(標高3645m)は、悪路の先にありました。感動する美しさです。

バスを探す:

次の日、ホテル近くでタクシーを止めました。
ドラバーに例のメモを見せると分かったような素振りです。
しかし、到着したのは、どうもバスターミナルではありません。バスが見当たりません。

タシュクルガン行きのバスを聞きました。
案内されたのは、タシュクルガン行きの乗り合いタクシーでした。
ここは、乗り合いタクシーの発着場所のようです。

でも、乗客は私一人です。出発時間と料金を聞きました。
おおよその出発時間はあるのですが、乗り合いタクシーは満員にならないと発車しません。
時間は過ぎ、30分経過、40分経過。
タクシードライバーにいつになったら人が集まるのかと聞きました。少し待ってくれと言います。
タシュクルガン行きのバスは1日1便で10時頃出発とインターネットで調べていました。

ここからタシュクルガン行きのバス停に行くことはできるだろう。

タクシードライバーは車を離れどこかに行ってしまいました。

4人分の料金を出せば行くのかなぁ。
時間は過ぎ、10時が迫ってきます。

すると、タクシードライバーが戻ってきました。
そして、こっちに来いと言います。
大通りにバンが止まっていました。あれに乗れと言います。
このバンは通りすがりなのに、よくぞ見つけてくれました。バンの空席は一席だけでした。

タクシードライバーに感謝です。

バンが最初に向かったのは、国際バスステーションでした。ここが目指していた、バス停でした。
国際バスステーション到着すると、ドライバーがパスポートとバス代120元を要求します。

これを持ち、ドライバーは建物に入っていきます。手続きをしたようです。
戻ったドライバーから、パスポートと切符を受け取りました。

タシュクルガンに向かいます。

ウイグル人の街で昼食:

途中、小さな町で昼食です。

下の写真が乗車したバンです。

ここはカシュガルより以上に、ウイグル人の町です。

ここを通過する人々が休憩、食事をするようです。
果物屋、食堂があります。そこで働く人々は、ウイグル帽のウイグル人たちです。

小さな女の子がお手伝いです。民族衣装のかわいい子供たちです。

食堂に入ります。

どんぶりに入ったお茶が出てきました。たっぷりと水分補給です。

肉トッピングの炒飯は美味しかった。

この町のはずれで、パスポートチェックがありました。まだ、国境まで、1日以上あるのに。

バスドライバーがシートベルトを締めるように言います。でも、私のシートベルトは壊れていました。

しばらく行くと、道は、所々くぼみのある、舗装されていない悪路になります。
バンはこれをよけて通りますが、上下動がとても激しく、ずっと、前の座席の端を掴んでいました。

道路は悪いのですが、周囲の景色は素晴らしいです。

緑のない色の異なる山々です。

カラクリ湖:

数時間後、カラクリ湖に到着しました。

この湖の水面標高は、なんと3645m、富士山頂とほぼ同じです。
絶景です。遠くの雪を戴いた山々、湖の周囲の山々には草木なく灰色、雲の白さ、
そして、空と湖の青さ。
こんな世界があるんだぁ。しばらく呆然としていました。

石を売るお店が出ていました。

更に道は進みます。 絶景が続きます。

そして、再び湖が現れました。ここは、慕士塔格氷川公園と言います。

湖の規模はカラクリ湖より小さいのですが、やはり、絶景です。
湖面に雪山が映ります。

8月末ですが、周囲の山のかなりの部分は雪に覆われています。

パオはタジク人の家です。羊の放牧で生計を立てているようです。
隣国はタジキスタン。

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