古代ローマ遺跡、ティパサ:
今回のアルジェリアの旅で、3つめの古代ローマ遺跡、ティパサに行きました。
この遺跡は地中海沿いにあります。
古代ローマに先立ち繁栄した、レバノンのフェニキア人の国家である、カルタゴによって築かれ、古代ローマの軍港になりました。
鉄道駅の裏手にバス停がありました。バスに乗り出発です。
ティパサ遺跡に向かう、海岸沿いを走るバスから見える風景は砂漠アルジェリアのイメージとは程遠い、緑一面の風景です。
遺跡近くのバス停で降ります。
タクシーが止まっていたので、遺跡までの料金を聞き、乗車しました。
あっという間に、遺跡に着きました。ちょっと高いタクシー料金と思いました。
しかし、この運転手は遺跡のガイドもしてくれました。これが高いタクシー代の理由のようです。
入場料金を支払い、遺跡に入場します。
入場すると、広場のようなところに建築物の基礎の積石が残っています。
海に向かって進みます。
根元まで黒の彫刻された木がありました。
海、地中海が見えて来ました。
しなったまま成長した木:
この日は風もなく、穏やかでしたが、海からの一方向から強い風を物語る木がありました。
地中海に臨む、ティパサ遺跡です。
警察署に連行される:
時間がまだあったので、更に先のシェルシェルと言う、古い町に行くことにしました。博物館もあるようです。
バス停でバスを待ちますが、なかなか来ません。付近写真を撮りました。
この時、事件が起こりました。
写真を撮って、数分もたたないうちに警官が近寄ってきました。
近くにパトカーが止まっていたので、警官は私がパトカーを撮ったと思ったようです。
パトカーを撮ってはいませんでしたが、パトカーは映っていました。
そして、この警官、英語が全く通じません。
こちらも、現地語(アラビア語)ができるわけでもなく、会話が全くできません。
警官はパトカーに、「乗れ」のしぐさです。
旅の最後になって、「あぁ」。
パトカーに乗せられ、5分ほど走り、警察署に着きました。
そして、警官のボスの前に連れて行かされました。
数人の警官に取り囲まれました。ボスは少し英語が分かるようです。
ここに連れてこられた理由は、やはりパトカーが入ってしまった風景を撮影したためでした。
パスポートを取り上げられました。
デジカメを取り出し、その写真の削除をゆっくりと、操作ごとに説明しました。
削除後、その写真が削除されていることも見せました。
ここで、私が単なる観光者であることを納得させる必要があります。
そこで、アルジェリアのどこに行ったのか説明しました。
携帯していた、アルジェリアの本を使いました。
その本の写真を見て、ボスはうなずきました。「これがアルジェリアの名所なんだ」と言うように。
パスポートを返却してもらいました。容疑を解消されました。
容疑者からお客さまへ:
そして、容疑者からお客様への大転換です。
パトカーでバス停まで送ってもらいました。
その時、なんと、ボスも同行です。
バス停に着くと、丁度その時、バスが来ました。
何人かそのバスを待っていましたが、バスは満員です。
ボスは運転手にツーリストだから乗せてやれと言ったようです。
バスを待っている人々がいましたが、私だけ、バスに乗ることができました。
満員バスでリュックの親切:
バスは満員ですので、リュックを持って、ドアにへばりついていました。
近くの座席に座っていた、親子らしい、ビジャブをまとった、黒装束の母親と中学生くらいの女の子がいました。
母親は、子供に私のリュックを指さして、何か言いました。
私のリュックを持ってやれと言ったようです。
子供が手を差し出したので、お言葉に甘え、リュックを持ってもらいました。
シェルシェル:
シェルシェルは紀元前4世紀、古代ローマが繁栄する前に繁栄していたカルタゴにより建設されました。
その後、古代ローマの植民地となりました。
現在は人口5000人の港町になっています。
バスを降ります。
ひっそりとした街並みです。
博物館:
博物館に入ろうとしましたが、お昼休みでした。
30分後、再度、チャレンジです。
入館者は私一人でした。係員は2名。
館内は写真撮影禁止でした。入り口の横にはらしきモザイク画がありました。
ティパサは遺跡の港でしたが、シェルシェルは現役港です。
巨大な草、オンブー:
ここの緯度は東京と同じくらいです。でも、南国と言うより、熱帯です。
公園に木の葉のない、こぶだらけの奇妙な大きな木?
これは木ではありません。ヤマゴボウ属の草です。高さなんと15mです。
従って、年輪がないそうです。
原産は南米とのことですが、葉っぱがないのでアルジェリアに似合っています。
葉っぱはありませんが、幹?が太いため日陰を作ります。その陰で皆さん休憩です。
私も、30分程休憩し、雰囲気を楽しみました。
古代ローマの遺跡?
バスで帰路に:
バスを待っている時、中年男性が話しかけてきました。
どこから来た。
韓国車はいいぞ。
トヨタはどうですかと尋ねました。
男は言います。「グッド」
この人は日本と韓国を取り違えているようです。
16時05分のアルジェリア発ドバイ経由で羽田に向かいました。
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