【中東・ヨーロッパの旅】レバノン・トルコ・ギリシャ編~⑥~

トルコ

イズミール:

前日の旅行代理店で、イスタンブールからイズミールの航空券、イズミールのホテルとパムッカレまでの移動を予約しました。

大きな荷物はイスタンブールのホテルに置いて、早朝フライトでイズミールに向かいます。

機内食は予想より良かった。

フライトの隣座席の青年が読んでいた本のタイトルは村上春樹の「1Q84」でした。

イズミール空港に着きました。空港に人は少なく、ほっとした雰囲気となりました。 

快晴で、イスタンブールのどんよりとした空から透き通るような青空になり、気持ちを高めました。

空港案内でホテルまでの移動手段を聞き、バスで行くことにしました。
バス乗車時ドライバーにホテル近くのバス停を確認しました。

約30分後、バスドライバーがここだと言うので、降車しました。

降車後、何人かにホテルの場所を聞くとホテルはここから500m位らしい。

最後に聞いた中年男性は一緒に行こうと言ったので、ついて行きましたが、どうも500mではないらしい。

そこで、タクシーで行くことにしました。するとこの中年男性も乗り込んできました。

中年男性は途中で降りました。

ホテルのチックイン時に、空港への移動手段を聞くと、最適交通手段は鉄道で、鉄道駅はホテルの目の前でした。

「宮本武蔵と葉隠(武士道)」

ホテルフロントの30歳男性は、私が日本人と知ると「宮本武蔵と葉隠(武士道)」の話をしてきました。

驚きました。

1890年、トルコの船が遭難し、近くの和歌山の住民が全力を挙げて救助した話を多くのトルコ人が受け継いでいます。
多くのトルコ人は日本に興味を持っています。

「エーゲ海の真珠」言われる、エーゲ海に面するイズミールは紀元前1000前にギリシャにより建設され、文化、商業で繁栄した港町です。

古代ローマに支配され、その遺跡があります。

ホテルは海沿いにありました。

イズミールのエーゲ海

早速、エーゲ海を見に行きました。

夕暮れに再び行きました。

ここは市民の憩いの場のようです。スケボーする若者たちがいます。

夕暮れにも釣り人がいました。

大型貨物船の出航です。

海べりの喫茶店で旅行日記をつけました。

客船のようです。

夕食

アゴラ

この日は博物館に行こうと思いましたが、休館だったので、「アゴラ(市場)」に行くことにしました。

アゴラはアレキサンダー大王統治時代に建設され、その後の地震で崩壊しましたがローマ皇帝により再建された市場だったようです。
東ローマ帝国時代からオスマン帝国時代までの墓地もあります。

タクシーで行きました。
タクシー料金はタクシーのバックミラーの下に表示されていますので安心です。

タクシードライバーはアゴラより大きな遺跡があると、私に片言英語で勧めます。

アーチの下に商店があったのでしょうか?

水道はまだ機能しているようです。2000年間?

バザール

遺跡アゴラの近くに、今のバザールがありました。何でもあります。人が多く、大盛況です。

車を乗り継ぎパムッカレへ

今日は予定を変更してパムッカレです。

朝、6時30分に起きると、まずは夜明けを見ようとエーゲ海へ向かいます。
しかし、日の出は山からでした。期待した海からではありませんでした。

7時30分、車がホテルに迎えに来ました。ただ、この先どのようにしてパムッカレに行くかは知りません。
イズミールからパムッカレまで220kmです。

まず、車は最初に空港に向かいました。お客さんを一人乗せるとのこと。
ドライバーは空港の駐車場に車を止め、発着ロビーに向かいました。

私は車の中。30分後、ドライバーが一人で戻ってきました。
予定していたお客さんは来なかったようです。

空港を出発し、30分後、車は止まりました。そこには12人乗りのミニバスが止まっていました。
中年夫婦とそのお母さんらしき、女性はサリーを着た、インド人3人が乗っていました。

中年男性ガイドがリストを見せ、お前はどれかと聞いてきました。
現地訛りのない、流ちょうな英語です。

そのリストに“SHIZUKO”はありましたが、自分名前はありませんでした。
ガイドと乗ってきた車のドライバーが話をしました。OKです。

途中、トイレ休憩がありました。

パムッカレに近づいてきました。小さなホテルの前で停車しました。
更に2人のスペイン人カップルが乗り込んできました。ここはバス停のようです。

時刻11時30分を回っていました。次の停車はレストランでした。ここで昼食です。 

豪華ではありませんでしたがとてもおいしかった。料金はツアー代に含まれていました。

バスは山を登っていきます。パムッカレはすぐそこです。

パムッカレはヒエラポリスと言う、ローマ帝国時代の保養地に隣接しています。
ヒエラポリスは温泉保養地でした。
この温泉は地下の石灰岩を溶かし、山肌から湧き出た後、石灰岩は析出し、素晴らしい光景を作り出しました。

石灰棚田、パムッカレ全景

パムッカレに着きました。

ガイドの帰り時間などの15分程度の説明があり、その後、フリータイムです。

まずはパムッカレ、その後、遺跡見学です。
入り口は、荒涼とした遺跡です。ここからパムッカレは一切見えません。

パムッカレにいくつもの溝から温泉が流れ込んでいます。
小高い山の上から下を見下ろします。見えてきました。
すごい光景です。真っ白な大地と目の覚めるような青い水。
石灰岩が作り出した壮大な棚田です。

石灰棚田を踏みしめる。

そして、この石灰棚田に入ることができます。
水が流れているので、裸足になる必要があります。

良かった。ポリ袋がポケットにありました。
これは前々日のモスクを見学した時、モスク内に入るために渡された、靴を入れるためのポリ袋です。これが役に立ちました。 

これに靴を入れます。そして、石灰棚田に入ります。

いいですね。

世界遺産に裸足で入ります。しかし、歩く場所は慣らされていません。
ごつごつしているところもあり、少し痛いです。
水は暖かく、温泉です。

監視員もいて、通路からそれると注意があります。

歩き終わると、足に白い粉がついていました。
水が蒸発して、溶けている石灰が付いたようです。

足湯

そして、足湯もありました。雄大な景色を見ながら、足湯です。

たまりません。

空にはハングライダーです。楽しんでいます。

近くの斜面も白で覆われています。

ヒエラポリス

次は遺跡見学。
ヒエラポリスは古代ローマ帝国の温泉保養地でした。
2度目の大きな地震後、廃墟となりました。それに耐えた建造物を見ることができます。

石作のアーチ式建造物。数千年の昔に作られました。すごいです。
遺跡は広大な敷地を有していますが、形を成している構造物はほんの少しです。

温泉

足湯がありましたが、浴場もありました。
川にような浴場があり、そこには鉄格子があり、流されないようにしてありました。

皆さん、楽しんでいました。これを見ている観光客もたくさんいました。

帰路の夕陽

パムッカレを後にします。

バスは途中で別の車と合流すると言います。乗客の降車の方向が2つあるのでと。 

車を飛ばします。途中、広々としたコットン畑ありました。
畑には大きなコットンロールがいくつもありました。
日没になり、バスから夕陽を見ることができました。

トイレ休憩で止まったところで、バスの洗車です。
大きなロールに洗剤をつけ洗車です。明日の準備でしょうか。洗車は先進国の一つのしるしです。

片側3車線ある道路に街灯はありません。光は車のライトだけです。
その中を突っ走ります。
料金所らしきところを通過しましたが、人はいません。そのまま通過です。

9PMの帰りのフライト。時間はたっぷりあると思っていましたが、既に6PMを回っています。

道路の分岐点で、スペースのあるところでバスは停車しました。反対車線に車が止まっていました。
ガイドからあの車に乗るように言われました。その車のドライバーは朝のドライバーと同じとのこと。

この車に乗り込んだのは自分一人でした。

車に注意し、道路を横断し、車に乗り込みました。

車には、インド人らしき、中年カップルが乗っていました。行きの車の中のインド人。
何故かインド人が多い。

イスタンブールのホテル近くの旅行代理店に、今回のパムッカレの手配をお願いしましたが、途中の移動は地元の交通機関を手配したようです。よくある、乗り合いタクシーです。

そして、この旅行代理店は、今回の手配での最終地は宿泊したホテルであると言いました。

従って、ホテルから空港まで行く必要があります。

フライトの時間もだんだん迫ってきました。
フライトはトルコ国内移動ですが、余裕をもって空港に着きたい。

そこで、ドライバーに空港で降ろしてくれるようにお願いしました。ドライバーはOKしてくれました。

よかった。空港に着いたのが7PM過ぎでした。ドライバーに感謝です。
宿泊したホテルは空港の先ですから、ドライバーとしても好都合のはずです。

イズミール空港からイスタンブール空港(アタチュルク空港。最近、テロのあった)へ、
アタチュルク空港からリムジンでホテル近くに、無事、着きました。

今日は良かった。大満足です。

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