概要:
列車でメクネスに行き、そこから乗り合いタクシーでムーレイイドリスに行きます。
ここでタクシーを乗り換え、古代ローマ遺跡のヴォルビリスに向かいました。
メクネスでは翌日のシャウエン行きのバス切符を調達しようとしましたが、帰りのバスは満席でしたので、バスは諦め、車で行くことにしました。
クラッチ操作できしむ音がする40-50年前のベンツの乗り合いタクシーでムーレイイドリスに着きました。
古代ローマ遺跡ヴォルビリスのモザイクタイルが素晴らしかった。
タクシーでフェズ鉄道駅へ:
知らない土地は、乗り物の乗り方さえ良く分かりません。
まずは、フェズ旧市街からフェズ駅に行きます。タクシーの乗り方が日本と比べ、少し違います。
旧市街門に赤色のタクシーが沢山止まっていました。
止まっているタクシーの運ちゃんに声を掛けると、このタクシーはだめだと言います。
止まっている道路の車線の方向が、駅の方向と反対であることが理由らしい。
そして、タクシーは乗り合いです。
乗り合いタクシーは、乗客が乗っていても席に余裕があれば、客を乗せます。
客が一人の場合は、他の客を待つこともあります。
でも、親切な運ちゃんがいて、流れているタクシーを止めてくれました。フェズ鉄道 駅に着きました。
ATM:
現地通貨も少なくなり、まず、ATMを探すことにしました。
駅の近くの、小さなイビスホテルで聞くことにしました。
ホテル前にいた、ホテルマンにATMの場所を聞くと、そのホテルのロビーに案内され、ここで1分待てと言います。
ATMの場所を聞くだけなのに。
すぐ、誰かが出てくると思いましたが、なかなか出てきません。
諦めて、ホテルをでようとした時、若い女性が出てきました。
そして、フロントに行きます。フロントは駅待合室にATMがあると言いました。
何故か、最初にフロントに行かない。
駅の待合室にある小さな銀行の前に、ATMがありました。ATMの説明言語はアラビア語とフランス語。これは理解できません。
そこで、一人しかいない、銀行の係員に、操作方法を尋ね、やっと現地通貨を手に入れることができました。
シャウエン行きバス切符:
明日のシャウエン行きのバス切符の購入です。
快適さと料金を考えた場合のフェズからシャウエンへの移動手段は専用バスです。
このバスのチケットは、鉄道駅から車で5分ほどのところにある、バスセンターで購入になります。
そして、当日チケットはありません。
翌日のシャウエン行きのバスの空席はありましたが、帰りは満席でした。
民泊に着いた時、オーナーがシャウエン行きの車を用意できると言っていました。
1台貸し切りですから、料金は高い。
でも、これしかありません。
メクネスへ:
メクネスまでの列車切符の購入です。自販機があります。
切符自販機に書いてる言語が理解できません。
でも、良かった。切符自販機の前に係員がいて、行き先と人数を言い、お金を渡すと、すべて係員が操作してくれました。40分、メクネス駅に到着しました。
メクネス駅前は南国ムードが漂い、のどかです。
ムーレイイドリスへ:
まず、ムーレイイドリス行きの乗り合いタクシー乗り場に行きます。
駅の男性係員にバスで乗り場に行きたいが、どのようにして、行くのか聞きました。
男性係員は、ちょっと待ってくださいと言って、事務所に向いました。
そして、25歳くらいの若い女性と一緒に出てきました。
男性係員は英語が話せないので、話せる女性を連れてきました。
女性は駅を出て、通りに向かいました。
乗り合いタクシーの料金はバスとほぼ同じだから、と言って、流れているタクシーを止めようとします。
流れているタクシーはなかなか止まりません。
更に先の通りに移動です。
やっと、タクシーが止まりました。
これで、乗り合いタクシーセンターまで行き、そこでムーレイイドリス行きの乗り合いタクシーに乗り換える、と彼女は道案内をしてくれました。
通りまで行き、タクシーを止めてくれ、大変親切な若い女性でした。
5分ほどで、乗り合いタクシーセンターに着きました。
センターと言っても、建物があるわけではなく、数台のタクシーが止まっているだけです。
年配の人が、ボール紙の切れ端を持ち、仕切っていました。ボール紙はメモ用紙です。
このメモで、車を回します。
この年配に人に行き先を告げると、ヴォルビリスに行くのかと、聞いてきました。
ヴォルビリス直行のタクシーはつまらないので、ムーレイイドリスと言いました。
すると、青いタクシーを指しました。既に3人が乗車していました。
車は、何と、40,50年前?のベンツでした。マニアが喜びそうです。
そして、前座席と後座席で料金が異なりました。前座席は後座席の2倍料金です。2倍で200円です。
勿論、前座席に乗りました。
車は発車しました。車のラジオは壊れていました。
当然、マニュアル車で、レバーを切り替えるごとに、「ガガガー」の音、これで良く走ります。
古いのはこの車だけではありません。すれ違う車も同様に古いです。
モロッコには車検はないようです。
40分後、到着したムーレイイドリスは、ほんとに小さな小山にある、ベルベル人の古い集落です。
土地があるのに、小山に住宅が密集しています。防御のためと思います。
ムーレイイドリスのタクシー待合場所にマーケットがありました。
ここで、ミントティーで休憩です。
ここからタクシーでヴォルビリスに向かいます。タクシーは現代のタクシーでした。
古代ローマ遺跡;ヴォルビリス:
古代ローマ遺跡ヴォルビリスは、古代ローマ帝国の最も西にある遺跡です。
この遺跡周辺は肥沃で、収穫した小麦、オリーブオイルをローマに運んだそうです。
古代ローマ遺跡、ヴォルビリスはすぐそこでした。
ヴォルビリスの語源は、ベルベル語の「キョウチクトウ」だそうです。
周囲にキョウチクトウが咲き乱れていたと言います。
2000年前からの、バランスだけで形を保っている、石のアーチです。
広大な敷地に、石作りの建物の残骸です。
最も形を残していたのが凱旋門です。
建物に石のアーチです。真ん中の石は落ちてきそうです。これも2000年間、この状態です。
石をきれいに、組み上げています。
いくつかの建築物の床は、美しいタイル張りでした。
そのタイルのモザイクは、2000年もの間、日光、風水に晒されたものと思えない、色鮮やかなものでした。
当時、数万人が住んでいたと言います。
周囲は、起伏の少ない田園風景です。
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