スーダン・エジプト旅行記(2)

アフリカ

ハルツーム市内巡り:
  今日は予定していたメロエ遺跡が中止となったので、ハルツーム市内を観光しました。
  朝の散歩の後、青ナイルと白ナイルの合流地点、博物館、市場、イスラム寺院を巡りました。

1.ハルツームの朝:

早朝の散歩です。
ホテルは大通りから横道に入り、100mくらいのところにありました。
横道は舗装されていましたが、路肩は未舗装でした。

大通りには3輪車のタクシーが走っていました。
止まっていて3輪車の写真を撮ろうとすると、ドライバーがポーズをとります。
気の良いスーダン人です。

大通りの道端には路上カフェがありました。カフェの写真を撮っていると、カフェのお客さんが手招きをしました。今回は失礼しました。

尖塔が見えたので、大通りを渡り、横道に入ります。横道は舗装がありません。

壁に何やら看板があり、ここは小学校のような雰囲気でした。
その一角で、子供たちが、石投げをして遊んでいました。

大通りにはボックス式の、無料水飲み場がありました。

10匹ぐらいの羊が大通りの草を食んでいました。
白いイスラム服を着た男性が一人、その近くで座っていました。

アラブインターナショナルスクールの看板がある建物です。
学校のようですが、門、塀は頑丈で、近寄りがたい雰囲気です。

ホテルのある横道の先にも尖塔がありました。寺院かどうか分かりませんでした。

その近くの壁にミッキーの絵がありました。落書きではないようです。

中国語の看板のある建物です。友好協会のようです。
今回、スーダンでは中国人には会いませんでした。

2.博物館:

さて、市内見学に出発です。ホテルフロントで、行き先をアラブ語でメモしてもらいます。
行く先は博物館、ナイル川の合流点、モスクと市場です。
スーダンは英国の植民地だったので多少は英語が通じますが、多くの庶民は現地語のみです。
最初は博物館です。ホテルの近くで、人力の輪タクにアラブ語の博物館を見せ、拾います。
しかし、輪タク運ちゃん途中で道を聞いています。
そして、10分ほど行くと、タクシーが止まっているところに止まります。
タクシーの運ちゃんと何か話しています。輪タク運ちゃんはギブアップです。
タクシーに乗継です。輪タクでは遠すぎたようです。
輪タク運ちゃんは料金言いますが、アラブ語で分かりません。
そこで、ノートに料金を書いてもらいました。これも分かりません。
アラブ語の数字は、我々が使用している算用数字(アラビア語)と同じと思っていました。
後で調べると、我々が使用している算用数字はアラブ経由で入ってきたインド数字らしい。
メモは分からないと素振りをすると、輪タク運ちゃんは、現地紙幣を見せます。
見せられた紙幣と同じ紙幣を渡します。料金は120円でした。

スーダンのナイル川沿いにヌビア王国がありました。
紀元前700年前後、ヌビア王国はエジプトを占領しました。
その後、アッシリア(イラクを中心とする古代国家)との戦いに敗れ、現在のスーダンに後退します。
今回行けなかった、スーダンのメロエ遺跡はヌビア王国の首都であり、そこに小型ピラミッドがあります。そこからの出土品もあるようです。

博物館に到着しました。博物館の展示物の詳しい内容は分かりませんでしたが、その姿は、我々が知るエジプト文明のようでした。

これは超小型のスフィンクスです。

博物館の前では、自分の描いた絵を売っている若い婦人がいました。
茶色一色で描かれた、シンプルな風景画でした。

3.ナイル川合流点:

博物館の前の道路を横切ると、そこには全長1450Kmの青ナイル川がありました。

  

ここハルツームで青ナイルと全長3700Kmの白ナイルが合流し、ナイル川となり、エジプトに注ぎます。白ナイルは水が白く濁っているので、その名が付きました。 

青ナイルも澄み切った青の水ではありません。
青ナイルと白ナイルの合流点に向かい、少し歩きましたが、とても暑く、タクシーを拾うことにしました。
合流地点直前の白ナイルにかかる、片道1車線の橋に着きました。
橋のたもとには小さい建屋があり、その前に自動小銃を持った、若い警官?がいました。
ホテルフロントから注意のあった、写真撮影禁止の場所です。
橋には歩道があったので、歩道を進みました。
川幅はそんなにありませんが、河川敷はなく、水量は豊富です。
合流点に少しの河川敷がありますが、草ぼうぼうで地面は見えません。
観光客は私一人です。橋の歩道からしばらく、川を眺めていました。
すると、河川敷から私に下に降りてくるように手を振る、30歳くらいの男性がいました。
そして、その青年は橋のたもとの小屋を指して、下に降りることができると言うようでした。
服装からは、だれか判断できませんでした。

「なんだろう。下に降りてもよいのか。行ってみよう」
小屋の前に、使い古した、使う部分の塗装がはげ、白い金属色の見える、自動小銃を持った、20歳前と思われる青年がいました。言葉は通じません。
指を差し、降りると言った素振りをすると、その青年は行けと言う素振りです。
小屋の中には、数人がいました。恐る恐る、小屋中を進みます。
小屋の裏口に階段があり、階段を降りました。
そこに、手招きをした青年がいました。
青年は服装からは警察と判断できませんが、銃が腰に、警察?のようです。
ついてくるように言ったので、胸の高さの草むらの中の凸凹のあぜ道を、ついて行きます。
ちょっと足早です。

着いた先は、白ナイルと青ナイルのまさに合流点でした。
合流点の先には、水量多く、ゆったりと流れる、ナイル川です。
ここから3000Km、地中海に注ぎます。

写真を撮ってもよいかと、聞こうと思いましたが、OKと言い、金をよこせと言われるか、それ以上のことがあるかもしれないので、尋ねることは止めました。
再び、小屋を通り抜け、橋のたもとに戻ります。
その青年は、道路を横切り、下に降りると白ナイルがあると言ってくれました。
少しの緊張の中、白ナイルを見届けました。
合流点は観光資源であるのに、その様相は全くありません。
観光地らしくなるには、かなり時間が掛かりそうです。

4.市場とイスラム寺院:

待たせてあった、タクシーに乗りイスラム寺院と隣接するマーケットに向かいます。
ホテルフロントに紹介されたマーケットは、金銀を売る商店を中心としたところでした。
ビルの1回のショーウインドウの淡いピングがかった銀細工をどのような人が購入するのか、想像できませんでした。

商店の前にモスクがありました。モスクはかなり混んでいました。

全員が白い、ワンピースと白い帽子姿でした。
礼拝前の手足を洗うお清めの場所に空きスペースはありませんでした。
中に入ろうかと思いましたが、異質な自分は一人だけ、勇気はありませんでした。

タクシーを拾い、ホテルに戻ります。
乗ったタクシーは30年物のトヨタ車でした。運ちゃんは片言英語で、日本の車はグットと言います。
30年物でも故障がないと。 運ちゃんと握手し、分かれました。

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